サダム・フセイン拘束

ブレマー行政官、センチェス司令官の英語の記者会見は同時通訳で日本語に訳されるが、アラビア語だとＴＶ画面が沈黙してしまう。思うにかのアラビア語諸国とわが国ではそれだけの距離がある。拘束された白い髯が混じった元大統領が記者会見場に映ると、立ち上がって手を銃のような形にして何やら叫んでいた記者、おそらくイラク人記者だと思うが何て叫んでいるのか知りたかった。「ざまーみろ！サダム」なのか「クソくらえ！サダム」なのか、それとも「お前のせいで俺の親戚が殺されたんだ！」とでも叫んでいたのではなかろうか？知りたいものです。明日の朝にアルジャジーラ放送の日本語訳でもやってくれないだろうか？
フセインがこれからアメリカの軍事裁判のようなところで裁かれるのか、それともアメリカがファースト・フードでも作るような傀儡イラク裁判所が裁くのだろうか？いずれにしてもフセインが拘束されるような事態に至ってもまだ「大量破壊兵器」は見つかっていないし、イラクの国民はアメリカ軍が進駐している間は自分たちが解放されたとは思わないだろう。

9/11以来、さかんに「テロ」という言葉が何の反省もなく使われているが、相手にしてみれば戦争しているわけでしょ？自爆テロにしても、それだけ切羽詰ったギリギリのところでやっているわけだ。わが国が60年ほど前にアメリカ相手にゼロ戦や「回転」とかいう小型潜水艇でやっていたのも「テロ」なのでしょうか？機械でやればいいものの太平洋戦争のころは物質がなくて食べるものに事欠き野原の草っ葉を摘んでそれをお粥にしたり「すいとん」を作って飢えをしのいでいた。テロをやる人間もそのような限界の状況に追い込まれているから最後の手段としての「自爆テロ」じゃないのか。

日本人って「ギブミー・チョコレート」「ギブミー・チューインガム」以来信仰心もないのにクリスマスを祝ったり、何の意味もなく十字架のペンダントを首にぶら下げているからイスラムのひとたちから誤解されるんじゃないのか。自衛隊の派遣もアメリカの片棒を担ぎに来たのだろうとサマーワのひとたちに思われるかも。(事実そのとおりなのだが)　一緒に仕事をするのはオランダ軍らしい。ま、長崎の出島以来のおつきあいということで仲良くやってもらいたいです。

フセインが拘束されてもたいした感慨はないけれど、もうひとりのビン・ラディンさん、アフガニスタンにいるのかパキスタンにいるのかわかりませんが逃げ延びてもらいたい。どこかの国で輸入が禁止された中国製の踊るビン・ラディン人形、あれ一個ほしい。

Posted by fuqusuke at 2003年12月14日 23:46