2003年12月21日

暗闇の中でゆず湯に入る

昨夕はまだ１�僂討い匹寮兩磴世辰燭�、それからも雪は降り続いていたようだ。夜の１０時半すぎに部屋の蛍光灯がなにやらチカチカすると思ったらそのまま明かりが消えた。ノートパソコンのパワー・プロファイルがバッテリーに切り替わり画面も暗くなった。こんな状態で使っていても仕方がないので、そのまま電源を落とした。パソコンも電気がなければただの役立たずのオブジェ。

暗闇のなかで石油ストーブの燃える光がまぶしいくらいオレンジ色で輝いている。やかんの湯気が薄っすらと浮かびあがる。ストーブの明かりなどふだんはまったく注意して見ることはないのだが、このように暗闇のなかであらためて見るとなぜか暖かさを感じる。おそらく遠いむかし洞窟で壁画を描いていたひとたちも同じように感じていただろう。

寒気団が日本に到来したらしく窓の外は吹雪いている。わたしが住んでいる群馬でもこのようなのだから、日本海側は大荒れにちがいない。こんな日は風呂に入ってもう寝ようと思うが、たしかわが家の風呂はガスだがそれのスイッチは電気だったと思いあたる。すると追い炊きはできないので、ぬるい湯に入らなければならない。１年でそう何度もあることじゃないので、「まぁ、いいか」と思い洗面所で服をぬぎ湯船につかる。ぬるい。だが自分のからだが冷えているので温かく感じる。暗闇のなかで柑橘の香りがする。ゆずを６個ばかりお湯に入れていたのでその香りが風呂場に漂っているのだ。目に見えないだけそのゆずの香りは強く感じられる。風呂場の窓には雪明り、たまにはこんな入浴もいいもんだ。

「毎日、新聞や牛乳が届くのは文明だ」といったのは司馬遼太郎だったと思う。電気のある生活はたしかに文明だ。24時間営業しているコンビニエンス・ストアや夜も機械を稼動し続けている工場などでは、たしかに非常の事態になって迷惑なのだろうが、停電はわたしたちのふだんの生活をかんがえさせてくれるよい契機だと思う。

Posted by fuqusuke at 2003年12月21日 13:43
Comments

結局停電だったのでしょうか？とすると最近にはない貴重な経験ではないでしょうか？私は、関東地方に移り住んで30余年、停電は1回だけです。夏の昼間に1時間ほどですが、小さな商店も窓をふさいでDISPLAYしているため、電気がないとほぼ真っ暗になるというあたりまえの事実に驚いた記憶が有ります。

年中無休、24時間営業のコンビニエンス・ストアも正月三が日は強制的に休ませる法律ができないかしらん。

話は全く変わりますが、お正月にボーッとしている時に、イラクから小泉首相の中継が有るのではとうわさされていますが、私も有る様な気がしますのでTVのコンセントでも抜いておこうと思う今日この頃。

Posted by: pascal at 2003年12月22日 13:06

コメントをどうも。

あの夜は電気が点いたかと思うと、また消えたり、そんなことを5,6回繰り返していました。送電線なのか変電所のアクシデントなのかわかりません。最近は停電しても別ルートからの電気の供給があるとかで長時間停電することはないのですがめずらしいことです。しろうとの考えですが供給したときに負荷がかかりすぎるので停電を繰り返していたのかも…。

ところでパスカルさん、Niftyの「ココログ」はオススメですよ。ココログはイヤというときはわたしのところでも提供しております。

Posted by: fuqusuke at 2003年12月22日 19:17