2003年09月13日

映画「風の絨毯」

butaiaisatu.jpg何の予備知識もなく高崎市民ギャラリーに出かけた。てっきりイラン映画とばかり思っていたら、会場の照明が落とされ銀幕スクリーンに現れたのは飛騨高山の風景です。日本とイランの共同制作映画というのは初めての試みらしい。
この映画は、これまで見てきたイラン映画とはかなり趣を異にしています。「運動靴と赤い金魚」「カンダハール」「ブラックボード」「酔っ払った馬の時間」などのイラン映画を念頭において見に行くと肩透かしを食らいます。映画のサブタイトルには「日本、イラン友好関係」のコピーがしっくりします。わが国の正倉院の宝物にペルシャ文化の影響が濃厚な品々がたくさん見られるように、この映画は21世紀のシルクロード、日本とイランを飛び交う「魔法の絨毯」です。物語よりも企画を評価すべきなのでしょう。映画のシーンでいちばんよかったのは昼夜を問わず飛騨高山の祭屋台の装飾のために絨毯を織り続けるイランの女性たちの姿でした。

写真、上映の前に舞台挨拶する主演の柳生美結ちゃん(中学一年)と絵本作家の野村たかあきさん。

映画「風の絨毯」サイト http://www.kazeju.jp/


Posted by fuqusuke at 2003年09月13日 23:22
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